
[2011-09-13]祝初優勝 諸藤将次プロ

第39回フジサンケイクラシック最終日、諸藤将次(26)は5バーディー、3ボギーの69、2位に3打差の通算6アンダー、136でツアー初優勝を飾った。台風の影響で36ホールに短縮され、優勝賞金は規定により半額の1100万円となった。
序盤でバーディーを重ね、一時は2位と6打差をつけたが、後半で失速。12、13番と連続ボギー。一気に2打差に詰め寄られた。
「(臼井泰仁)キャディーにここからと言われて粘ろうと思った」と語る14番をバーディー。勝負を決めた。
18番でウィニングパットを沈めるも「初めてなので、終わってどうしたらいいのかもわからなかった。」と戸惑いを見せた。
「昨年、母が亡くなって…。一番、心配してくれたのが母だった。早く優勝を届けたかった」
昨年2月2日、2年間の闘病生活を続けていた母・孝子さんが皮膚がんのため、59歳の若さで亡くなった。
孝子さんは生前、諸藤が試合に出るようになった小学6年から地元の福岡県から北は北海道まで試合会場へ連れていってくれた。
孝子さんが亡くなった後、諸藤は無気力状態に陥り、ゴルフに身が入らない日々が4カ月も続いた。
亡くなる直前に「すぐではなく、3年後の優勝を目指しなさい」と最後の言葉をもらった。重圧を与えない、思いやりのある「遺言」。
諸藤は「少し早かったですね」と、母の遺髪の入ったネックレスを手に涙した。